現代文化研究所の物流分野での取り組みについてご紹介します
当社では、物流業界の長年の課題であるトラックドライバーの人手不足や長時間労働や輸送の効率化などに関し、「実態を知りたい」との数多くのお声を頂戴してまいりました。
一方、実態把握の実現に向けては、業界の約7割を占める中小事業者の生の声を把握できるしくみが必要との認識も常に抱き続けてきました。
こうした問題意識のもと、2019年11月に物流事業者を対象に各種調査にご協力いただく物流事業者モニターシステムを起ち上げました。
物流事業者モニターシステム(以下本システム)を活用した当社の物流の取り組みについてご紹介します
本システムを活用した調査実績
これまで、本システムを活用したアンケート調査を7回実施してまいりました。詳細は以下となります。
調査時期 | 調査テーマ | |
---|---|---|
第1回調査 | 19年10月 | 事業者の業容 |
第2回調査 | 20年02月 | ドライバー不足 |
第3回調査 | 20年06月 | コロナ影響 |
第4回調査 | 20年11月 | コロナ影響 |
第5回調査 | 21年04月 | 運行ルート |
第6回調査 | 21年11月 | 保有車両の購入/点検・整備 |
第7回調査 | 22年08月 | 2024年問題/カーボンニュートラル |
本システムのメリット
- 本システムは、当社保有のシステムであるため、検証や確認したい仮説・問題意識が持ち上がった際、素早く調査をして結果を得ることができます。
- 加えて、モニターを個人ではなく事業者とすることで、一般的な消費者モニター調査とは異なり、事業者としての意見を定量的に把握することが可能となります。
モニターの現況
- 現在のモニター数は668社です。
- モニター総数のうち8割以上は運送業で、事業規模では従業員数11~100人程度の中小事業者が中心です。
- 事業所の地域は、関東、東海中部が多いですが、その他は概ね同様の構成。
モニターのプロフィール
上段:事業者数下段:構成比
業種別 | 運送業 (長距離輸送) | 運送業 (小口輸送) | 倉庫業 | 建設業 | 製造業 | 卸·小売業 | |
298 | 273 | 41 | 24 | 23 | 9 | ||
45% | 41% | 6% | 4% | 3% | 1% | ||
従業員別 | 〜5人 | 6〜10人 | 11〜20人 | 21〜100 人 | 101 〜300人 | 301人以上 | |
111 | 92 | 131 | 232 | 62 | 40 | ||
17% | 14% | 20% | 35% | 9% | 6% | ||
地域別 | 関東 | 関西 | 北海道東北 | 甲信越 | 東海中部 | 中四国 | 九州 |
116 | 52 | 70 | 84 | 124 | 115 | 107 | |
17% | 8% | 10% | 13% | 19% | 17% | 16% |
本システム活用したサービスについて
本モニターシステムにつきまして、物流業界にご関心のある皆様に、是非ご活用いただきたいと考えています。
そのため、モニターを対象としたインタビュー調査や、低額で利用可能なマルチクライアント方式での調査のサービスを提供しています。
また、これまでのアンケート調査のレポートや調査結果の集計データも提供しています。
物流業界における事業者の現場の声を聞くツールとして、本システムをお役立てください。