コロナ禍での交通事故発生状況-2021年6月

概要

  • 交通事故発生件数は、今年になっても前年同様、減少傾向であったが、4月以降は増加に転じ(図表1)、5月までは昨年を下回る傾向であった交通事故死者数も6月は昨年と同数となった。(図表2)
  • 6月20日まで沖縄を除く9都道府県では緊急事態宣言が発令されていたが、2019年との週単位での移動人口減少幅は、4月以降は、昨年を下回る傾向となっている(図表3)。 この移動人口の増加傾向により交通事故や死者数が今後、増加してしまう懸念もある。

 

  • 都道府県別に人口10万人あたりの交通事故発生件数(1~6月の累計)をみると、最も多いのは、静岡県で259.1件、次が群馬県で246.4件。以下、佐賀県206.6件、宮崎県201.0件、福岡県188.8件と続く。(図表4、補足表)


〔トピック〕静岡県の交通事故の発生状況

出典:静岡県警察 (注意 警察庁の統計データと異なる場合がある)
 

  • 全国比較で人口10万人あたりの交通事故発生件数(1~6月の累計)をみると、最も多いのは、静岡県だったが、6月末までの累計では、交通事故発生件数、死者数とも昨年を下回っている。(図表5)
  • 交通事故発生件数を昨年と月別に比較すると、全国水準では4月以降悪化気味(前出図表1)であったが、静岡県は4月と5月は昨年を上回ったものの、6月は下回っている。(図表6)
  • 交通事故を類型別にみると、静岡県で最も多いのは『追突』の3,287件で、交通事故総数の35%を占めている。(図表7)

本記事のPDF版はここからダウンロードして下さい。
コロナ禍での交通事故発生状況-2021年6月
(別途Adobe Acrobat Reader等が必要になります)

お問合せ:㈱ 現代文化研究所 市場戦略情報第一領域(担当 原田

モビリティ情報モニタリングについて

我が国の省庁等、政府系機関からは日々多種多様な情報が発信されます。(株)現代文化研究所はその中から広くモビリティに関する注目情報を所定期間にわたりピックアップ、テーマを設定しその切り口から関連情報を整理し、お伝えするものです。

直近5回の配信内容
第31回 令和3年春の全国交通安全運動(4月6日~15日)
第32回 2050年カーボンニュートラル実現とグリーン成長戦略
第33回 2050年カーボンニュートラル実現とグリーン成長戦略(その2)
第34回 コロナ禍での交通事故発生状況-2021年4月
第35回 コロナ禍での交通事故発生状況-2021年5月
※取り上げてほしいテーマ/情報等がありましたら、または、ご質問、ご意見は、以下のリンクからメールにてお願いします。
お問合せ:(株)現代文化研究所 市場戦略情報第1領域