コロナ禍での交通事故の発生状況-7月

概要

  • 交通事故発生件数は、前年同月に比べ、3月から5月は減少幅が大きくなっていく傾向にあったが、緊急事態宣言が解除された後の6,7月は、前年同月比の減少幅が小さくなっている。
  • 「二人以上世帯のガソリンの購入頻度/支出額」といった消費行動からも、3月から5月にかけては、自動車の利用率が低下していく傾向が伺えたが、6月の自動車利用率は、一転して、高まった様子が確認できる。

*モニタリング期間:2020年1~7月

当社の視点

『Go Toトラベルキャンペーン』が東京都を除外する形で始まった7月第4週の移動人口動向は、前年同週比で▲20%(V-RESASデータより)。
交通量と交通事故の相関関係は強いが、人口移動/交通量が増大しても、交通事故を増加させない効果的な「安全運転指導」「歩行者を含む交通事故注意の喚起」「安全運転技術の開発」等が望まれる。(交通事故が最も多くなる12月まで定点観測を実施)

[出典]
警察庁「交通事故統計」
総務省「家計調査(二人以上の世帯の結果)」
資源エネルギー庁
V-RESAS(内閣府 地方創生推進室 ビッグデータチーム)

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◎ 年代別、地域別にみた時系列での交通事故分析が可能です。ご要望の際はお問合せ下さい。

モビリティ情報モニタリングについて

我が国の省庁等、政府系機関からは日々多種多様な情報が発信されます。(株)現代文化研究所はその中から広くモビリティに関する注目情報を所定期間にわたりピックアップ、テーマを設定しその切り口から関連情報を整理し、お伝えするものです。

第1回 復興事業で未来を拓く新技術を検証
第2回 警察庁「交通事故統計」、総務省「家計調査」にみるコロナ禍での交通事故の発生状況
第3回 『令和2年国土交通白書』から読み解く物流の未来~with/afterコロナ時代も「連携・協働」が鍵~
第4回 日本の高品質物流サービスを国際規格化して世界で戦う~アセアン地域でのコールドチェーン物流事業を強化・拡大へ~
第5回『ラストマイル自動運転』車両システムガイドライン

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