65歳以上の歩行中における交通事故
概要
- 2020年の交通事故死者で最も多いのは、「歩行中」で35%。(図表1)
- 「歩行中」交通事故死者の74%は、65歳以上(全人口比28%)。(図表2)
- 65歳以上の歩行中事故(第1・第2当事者*1)の法令違反による死者数は416人。(図表3)
- 65歳以上の歩行中事故(第1・第2当事者)で、死者数が最も多い法令違反事例は「横断違反*2」で212人。(図表4)
*1 第1当事者:最初に交通事故に関与した事故当事者のうち最も過失の重い者
*2 横断違反:横断歩道以外、斜め横断、駐停車車両の直前後、走行車両の直前後、横断禁止場所
当社の視点
- 交通事故は、車両を運転する側のみならず、歩行者の側にも過失責任が求められる場合がある。特に高齢者の場合、体力的な衰えもあってか危険性を認識しながらも、横断歩道ではない手近な場所を不用意に歩行してしまい、事故にあう事例も確認されている。
- 家族や周囲の人の注意喚起とともに、高齢化が進むにつれ、高齢者が違反できないような道路構造の整備も重要になってくる。
お問合せ:㈱ 現代文化研究所 市場戦略情報第一領域(担当:原田)
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